ロス・マラソン完走記

平成8年 3月 3日 3時間49分34秒

 M社のマラソンツアーに参加したのは、関西空港から向かった3名を含め、ロ
ス空港に合計14名が集まった。応援者が1名いて13名がロスマラソンを走っ
た。北海道から高松まで全国から参加していた。女性が6名、年齢構成は、かな
り高くて、最高年齢は78才。60代が1名、50代が5名、40代が3名、3
0代が1名、20代が3名という構成。親子が1組、知人同士が2組で、残りは
個人参加だった。

 添乗員は、顔も話し方もタレントの山田邦子によく似た元気な若い女性で、道
中楽しく過ごせた。ロス空港で地元の日本人男性ガイドが合流し、最後まで色々
と面倒を見てくれた。この男性も親切で気さくな人だ。

 小形バスに乗り、世界一のヨットハーバーである「マリナ・デル・レイ」まで
行き、昼食。それからダウンタウンまでフリーウェイを走行。さすが車王国のア
メリカで、片側5車線のフリーウェイは迫力がある。

 ダウンタウンの一角のコンベンションホール(晴海のような展示場)で大会の
受付に行く。中に入ると広い会場のフロア全部がマラソン関係のグッズで埋まっ
てた。ウェアから食べ物、ウェルネス関係のありとあらゆる物が展示即売されて
いた。あまり時間がないので、さっーと見ただけだが、マラソンコース図を5ド
ルで買った。

 ゼッケンの交付を受け、例の計時用チップが入っていた。参加賞のTシャツと
重い袋をもらう。ホテルに帰ってから袋の中を確認すると色々なメーカーの飲物、
食べ物、薬品、ウィンドウズのFDソフトまで試供品がどっさりと入っていた。
英語の説明なので中味は何か、半分は分からない。

 大会のスポンサーがHONDA、Tシャツの背中から、ゼッケン、町のコース
上に掲げている旗までHONDA一色に埋まった感じ。

 大会参加は、日本と違って前日まで受け付けていたようだ。ガイドの話による
と、19000名の参加者で日本人は50名程度だと話していた。今までに参加
した海外マラソンではホノルルで1万人以上、コールドコーストでも千人以上な
ので大規模の大会だと驚く。

 マラソンコースをバスで下見。ダウンタウンの中心地がスタートゴール。日本
で言えば、新宿高層ビル街のメイン道路だ。ロスオリンピック会場の近くを通り、
黒人街、韓国人街、高級住宅街、ハリウッド通り、サンセット通り、ドジャーズ
球場の近くを通り、ダウンタウンに帰って来るコースだ。

 距離表示は1マイル毎、広い道路上に距離横断幕が掲げてある。絶対に見落と
すことがない。給水所も1マイル毎に設置するとの事だ。大会の2日前だが、も
うマイル横断幕やマラソン旗や仮設トイレが何か所にも設置されていたのに驚く。
日本の大会とは違うわ。

 ロスの顔というべき広い町のコースを、8時間も交通ストップしてマラソン大
会を開催するアメリカはすごいなぁーと感じた。

 ホテルは、リトル東京の一角にあるニューオータニ。日本人従業員がいて日本
語がOK。日本のホテルに泊まっているのと同じ。ただし部屋が広い。英語テレ
ビが外国だと感じさせられるのみ。夕食をリトル東京内の食堂街で食べた。寿司
屋さん、ラーメン屋さん、しゃぶしゃぶ屋さん、そば屋さん、ビールもアサヒに
サッポロで、日本にいるのではと錯覚してしまう。ホテルの部屋に同宿したのは、
兵庫県加古川からの若者で、一日目の夜は、早速一人で本場のプロバスケット見
物に出かけて行った。

 ロスの一日目は、ユニバーサルスタジオ見物に出かる。土曜日で入場者が多く、
人気ショーは、1時間待ちでないと見物できない。ショーの時間割りを眺めなが
ら昼食もそこそこに、こんどはこちらのショー、次はあちらだと、見物に夢中と
なる。アメリカ人の考えることは違うね。驚きと面白さの連続のシーンだ。6時
間があっと言う間に過ぎ去った。

 マラソンのスタートは、8時45分。モーニングコールは5時。朝飯の「おに
ぎり弁当」を5時30分に受け取る。計測チップをシューズに取り付け、足に豆
が出ないようにテーピングしたり、股ずれが出来ないようにワセリンを塗ったり
して、ホテルを出発したのが7時30分。ホテルの前で全員が旗の前で記念撮影。
この写真は来年のパンフレットに載るかな。

 スタートのダウンタウンまでは、僅かに3キロ。バスの中に着替えを置いて、
スタート地点へ向かう。ダウンタウンの広い中心通りは、ランナーで一杯で身動
きがとれない。高層ビルの上空は、何機かのヘリが、道路の両側では、大きなス
ピーカが大音響で音楽を流している。それはそれは賑やかなお祭りのようなスタ
ート風景だ。

 我々グループは二手に分かれ、早い連中は前に行く。我々4名は、スタートラ
インから300m後方か、よく分からない。回りは、外国人ばかりで皆はしゃい
でいる。言葉は通じないが、なにやら分からない会話をする。ジャパニーズと言
うと、遠くからの参加で歓迎された。

 8時45分のスタート時間がきても、スタートしたのか全く分からない。どう
やら先頭の方は動いたらしい。やがて広い道路にいるランナーが歩き出した。こ
の歩きが、スタートラインらしい風船トンネルまで続いた。スタート時間から数
分は経過したようだ。ここで時計をスタートする。

 やっと走り出せた。しかし、道路一杯に人、人で押し合いである。スタートか
ら歩いている人もいる。広いメイン道路一杯にランナーが走っている状況は、何
回も大会に参加しているが、ホノルル以来のことである。

 1マイル横断幕、2マイル、3マイルと過ぎて行く。横断幕のところが必ず給
水所だ。道路の両側で何十人ものボランティアがコップを手渡してくれる。日本
のようにテーブルの上にコップを並べて置くだけとは大違い。サンキューと言っ
て受け取ると必ず笑顔で励ましてくれる。

 道路で応援している人も日本の大会に比べるとけた違いに多い。手を挙げると
必ず笑顔で答えてくれるところが嬉しい。走っていて気分よくなる。可愛らしい
子供が手を差しだしているので、これもタッチして、走る力を受け取る。

 給食所がないと聞いていたので、デキタブとエネルギーインを持参したが、所
々に、チョコレートらしき食べ物を配付していた。バナナもオレンジもある。女
性が薄手のビニル手袋で缶からゼリー状のものを取り出して突き出していた。何
だろうと受け取って口にするが何の味もしない。どうやら、足に付ける疲労回復
の薬だった。恥ずかしいやら、てれかくしのお笑い。

 ハーフ地点は、道路にアンテナが敷いてあって計測していた。ハリウッドへ向
かう道路は、登り坂でペースが落ちるが大体イーブンで走れた。俳優の手形足型
で有名な映画館の前は、ハリウッドメイン通り。18マイル辺りでツアー仲間で
高松から参加したウルトラ女性ランナーに追いついた。ゴールの手前1マイルま
で、話ながら併走する。これが後半もペースが落ちずに走れた。しかし、ゴール
まであと1マイルでこの女性は、猛烈にスパートし、あっという間に置いて行か
れてしまった。この女性は、女性のツアー1位。男性1位は3時間16分。

 ゴール手前の何百mの応援はすごいの一言。広い道路の両側に、応援者が何十
にも重なり、その中を走る。これは感激です。スピードを挙げたくとも足が付い
て行かない。しかもゆるい登り。何とか最後まで一歩も歩かずにゴールした。ロ
ス・マラソンよ、ありがとう。

マイル  km  スプリット  ラップ
1  1.609  9:09   9:09
2  3.218  8:09   17:18
3  4.825  8:33   25:51
4  6.436  8:17   34:08
5  8.045  7:43   41:51
6  9.654  8:40   50:32
7  11.263  8:43   59:15
8  12.872  8:10  1:07:25
9  14.481   ↓    ↓
10 16.090  17:39  1:25:04
11 17.699  8:15  1:33:19
12 19.308  8:35  1:41:54
13 20.917  9:07  1:51:01
14 22.526  8:27  1:59:28
15 24.135  9:01  2:08:29
16 25.744  9:10  2:17:39
17 27.353  9:05  2:26:44
18 28.962  8:23  2:35:08
19 30.571  9:37  2:44:46
20 32.180  8:23  2:53:08
21 33.789  8:53  3:02:01
22 35.398  8:50  3:10:52
23 37.007  8:40  3:19:32
24 38.616  8:57  3:28:29
25 40.225  8:22  3:36:52
G  42.195  12:43  3:49:34

 ゴール後、寒さしのぎに大きいアルミシートを配っていた。しかし、ロスは、
日本の5月連休の天候で全く寒くない。晴れた日中はTシャツ1枚で過ごせる。
当日は、曇りで暑くなく、風もなく、日焼けもせずにマラソン日和。このアルミ
シートにメーカーが配っていたいろんな試供品を一杯包んで持ち帰った人もいた。

 ホテルに帰り、風呂に入り、少し昼寝をした。ホテルの近くがコースとなって
いるので、16時頃見物に出かる。まだまだ歩いてゴールへ向かっている人が大
勢いる。走っている人は全くいない。7時間を過ぎると車道は通れない。歩道を
歩いていた。

 夜は、楽しい完走パーティをホテル近くの中華料理屋で行う。添乗員を入れて
15名。賞品を添乗員から全員に渡し写真を写したり、それぞれ全員から一言づ
つ挨拶も行う。男女のトップの賞品は、何とスポーツディジタル腕時計だ。私は、
男子4位で卓上写真入れ。

 挨拶で分かった事は、皆、海外マラソンは、かなりのベテランだ。驚いた事に
北海道から参加した78才の男性は、フル完走100回の内、海外は70回目だ
そうだ。ニューヨークは連続10回とか、4月のボストンも参加する。その他人
は、10回目とか、4回目とか、で私など少ない方だった。初海外は一人のみ。
女性ウルトラランナーや、50才以上の女性も何人か参加していて、海外マラソ
ンを楽しんでいる人々と話し合えたことは、今回の収穫となった。さて、次は何
処にしようか。

 ロス最終日は、グランドキャニオンへ行く。9人乗りプロペラ機で、2時間も
かかる。副操縦席が空いていたので幸いにも操縦士の隣に座り、操縦の一部始終
を見学する事が出来た。操縦士は忙しく何やらやることが結構あるのだ。暇にな
ると操縦席でクロスパルスワードを楽しんでいた。オンボロ飛行機で燃料計が壊
れているらしく何回かゲンコツでメーターを叩いていた。ロスへの帰り上空は厚
い雲で、前方の目の前に滑走路が見えたときはホットした。

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