ニューヨークマラソン完走記

平成9年11月 2日 4時間18分41秒

 11時40分スタートなのに、5時半にホテルロビーでおにぎりの朝食を支給
さた。あまり食欲もなかったが無理矢理に詰め込む。

 ホテルを7時に専用バスでスタート地点へ向かう。約30分程で橋を渡ったス
タッテン島の米軍のキャンプ地へ到着。マラソンのために特別に開放され会場に
なっていた。

 会場内は、もうランナーで一杯。ツアーメンバー全員で記念撮影。後方には吊
り橋のタワーがそびえ立っている。レインボーブリッジを少し大きくした感じの
橋だ。スタートまで時間があるので広い会場をあちこち見学する。

 ギネスブックにも載ったと言う長いトイレを見学。直径が50cm程の太いビ
ニル排水管を半円形に縦切り、100m程度に傾斜地に長く並べたのが「青空男
性トイレ」。それが高速道路の方を向いている。それに何人も並んで流し込んで
いるのがバスから丸見え。

 管の上流から水道管で水を流し反対側の下流にはだんだん濃くなったのが大量
に流れ出ていた。使うには勇気が必要で、思い切って並んだが出るものがなかな
かでてくれなかった。

 コースはワンウェイ。着てきたウェアを指定の袋に入れてバスに預ける。バス
は50台ほど用意され名前の頭文字で書かれたバスに預けるようになっていた。
私はHバス。このバスはスポンサーからのバスのようでups(宅配便会社)と
書かれてあった。Hバスに預けた。Hのつく名前のランナーが特に多かったのか
ゴール後の受け取りでは長い行列となり荷物を受け取るまで時間がかかってしま
った。

 スタートの1時間ほど前になったので行列に並ぶ。スタートはレッド、ブルー、
グリーンの3グループに別れ、別々のコースとなっている。ゼッケンが色別に分
かれていてコースフェンスがこれまた色別に分かれているので非常に分かりやす
い。スタートラインも色別の風船がアーチ状に揚がっていた。

 外国の大会は、ウェアをスタートまで着ていて時間がくると脱ぎ周囲に投げ捨
てる。近くの木に投げるのでウェアが鈴なりになる。競って上の方に投げ上げて
うまく枝にかかると皆から歓声が上がる。まるでクリスマスツリーような木にな
ってしまった。道路にも捨てられたウェアやウォーターポトルでゴミの山。聞く
ところによるとウェアは拾い集められ洗濯しホームレスの人にプレゼントするら
しい。パリマラソンでも同じだったが、日本の大会では見られない風景。

 10時35分がスタート、大砲の音が分からず広い橋へ向かって自然に流れて
いく。二階建ての橋で、上をレッドとブルーが下をグリーンが渡って走る。下の
グリーンは片側を車が走っていて、クラクションのリズムで応援をしてくれた。

 高い橋の上から何人も川へ向かって用をたしている人が居たが、さぞかし気持
ちがよかっただろう。外国人はガソリンスタンド塀などあちこち空き地があると
平気で用をたしていた。国民性の違いか。

 それぞれ分かれてスタートしたのが数キロ先で全部同じコースに合流する。こ
の様なスタートなので3万もの大会があまり混雑せずに円滑に走れる。

 橋を渡ってから市街地にはいると道の両側に応援の人が一杯で途切れることが
ない。音楽を演奏したりスピーカーでガンガン音楽を鳴らしたりで応援者も一体
になりマラソンを楽しんでいる。

 使い捨てカメラを持参し5キロ表示毎に距離と時間表示板をバックに入れて応
援者にシャッターを押してもらうことにした。結局5キロは写っておらず10キ
ロのみで後は雨が降り出し撮影の試みは失敗だ。

 ハーフ地点で2時間を超えていたのでサブフォーは諦めてのんびり走ることに
した。15キロから降り出した雨がハーフ地点から本格的な雨となる。気温が低
くはないため雨でも気にならないのが幸い。

 いよいよクイーンズボローブリッジを渡って摩天楼マンハッタン島へ入る。ラ
ンナーズでこの橋の歩道を走るとき、すけすけで下の川が見えると報告されてい
たが今回は車道を走るコースとなっていたので下は見えず安心だ。

 橋の途中にある25キロ地点を過ぎ、橋を渡りきる。前方から凄い歓声が聞こ
えて来た。橋が終わって下り坂となりUターンして一般道路に入る。道の両側を
雨にもかかわらず応援者が何重にもなり歓声をあげている。これが世界一のNY
Cマラソンなのかと実感が湧く地点だった。走っていて良かったと、喜びで何か
熱いものを感じた。

 幅が30mはあるだろうか摩天楼谷間のファーストアベニューを北へ向かう。
一直線の道は5kmも続いている。車は全面ストップで広い道路を全面に渡って
ランナーは走れるのだ。ここでも雨の中を応援者が何重にもなり歓声がビルの谷
間に響いている。沿道の応援者が3百万人とのことだが納得の大会だ。

 大応援の目前で何と給水所のスポンジに滑って転んでしまった。恥ずかしいや
らで暫く起きないでいると直ぐに二.三人男女のランナーが手をさしのべて引き
上げてくれ「大丈夫か?」と「そう言ったかどうかは英語なので分からない」何
でもなかったので「OK.OK.サンキュー」とお礼を言って走り出した。

 辺りは暗くなり凄い雨。雷鳴は鳴るわで滝のような雨となる。こんなに降る雨
の中を走る大会は初めて。日本ではこんな雨に遭遇したことはない。ランナーの
ためにボランティアが雨具をつけて給水所で活躍しているし、応援者も声を上げ
ている。走る幸せを感じこれではランナーは絶対に歩くわけにはいかない。

 最後の数キロはセントラルパークの中を走る。ここでも豪雨の中だったが紅葉
が美しい。前日の国際友好ランで活躍した大太鼓が公園の中にセットされ雨の中
を打ち鳴らして勇気づけていた。応援に走らされ最後まで走りきることが出来た。

 NYCマラソンはタイムを競うのではなく、応援者と一体になり長い時間を楽
しむ大会だと感じた。また機会があれば参加したい大会でもある。ランナーであ
るならば一度は走って見ることを勧められる大会でもある。

5   32:40   32:40  123
10   28:00  1:00:40  141 インターネットからの成績
15   27:35  1:28:15  147
21.1  33:49  2:02:04  148 総合順位 14491/30414
30   56:13  2:58:18  156
35   31:53  3:30:11  154 男性順位 12169/22007
40   33:38  4:03:49  147
42.2  14:51  4:18:41  148 年代順位 1316/3216

 インターネットの成績では 9:28:00 までタイム計測してあった。身障者だと思
われるが、それ以降の成績も10数名が記載してあった。 30 時間かかりゴール
した人もいた。6時間の制限時間たが計測は無制限まで行っている大会だ。

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