パリマラソン完走記

平成9年 4月 6日 4時間01分58秒

 いよいよ今日はマラソンの日。スタートは9時。5時半にモーニングコール。
子供の遠足のようにうれしく5時頃に目が覚める。行きの飛行機の中で寒く風邪
引き、喉が痛くせきが出る。同室のランナーも夜中にせきをしていた。彼に移し
てしまったらしい。

 ツアーデスクに朝食弁当を取りに行く。おにぎり2ケ、赤飯おにぎり2ケ、副
食、バナナ、ウーロン茶、インスタントみそ汁。久振りの日本食はいいものだ。
みそ汁を噛みしめて味わった。ランニング学会でもらったトップテンを1本飲ん
だ。甘すぎて口にもたれる。

 曇り空で昨日より暖かそう。ランパンとTシャツの上にランシャツ。 ランパ
ンとランシャツはツアーで支給されたもの。背中にはゴリラの絵が描いてある。
ウエストバックには、デキタブとトップテン1本、それに万一を考えリタイアの
時地下鉄で帰るため20フラン硬貨を入れた。

 ロビーに7時半に集合。集まった皆は晴れ姿、それぞれランナーになったとい
う感じ。ホテル従業員が一緒に写真を撮りたいというので、全員がロビーで数枚
パチパチとフラッシュをたく。

 添乗員が寒いだろうと前日、ビニール袋をスーパーから買ってきて、首と腕を
通す穴を開け全員に支給する。有り難い。おかげでスタートまで寒くはなかった。

 8時前にはもうシャンゼリゼ通りのスタート幕の手前にはランナーが並んでい
る。全員で凱旋門をバックに写真撮影。行列の中に入ると寒くない。昨日モーニ
ングランの若夫婦が近くにいたのでスタートまでの間いろいろ聞き出す。二人と
も初フルとのことで驚いた。奥さんの方が遙かに早く、大会ではダンナのゴール
を何時も待っているというバターンらしい。ダンナはS社のHR計を持っていた
が時々変な数値を示していた。私のもセンサーが乾燥してしまい0表示となって
しまった。スタートして汗が出れば正常になろだろう。

 スタート直前になると、被っていたビニールを歩道に投げたり、道路に捨てた
り、Tシャツやセーターを捨てている外人がいた。ウォーターポトルを捨てたり、
道路はゴミ場と化してしまった。スタート後、ゴミで転ばないようおそるおそる
走った。今回の参加人数は2万人だと聞いた。最後列は凱旋門より後ろまで並ん
でいただろう。前に並んだのでスタートラインには1分10秒で到達した。スタ
ートラインで時計をスタートする。

     ラップ   スプリット  心拍数
--------------------------------------------
5キロ  27:44  27:44  138
 広い道路を一杯にランナーが詰まって走っていく。下り坂なので結構スピード
が出ている。足がなんとなく重く体調が悪い。コンコルド広場では応援が多い。
ルーブル美術館の裏を通りノートルダム寺院の北が5キロ地点。最初の5キロは
30分で行こうと思っていたが周囲りにつられて早すぎだ。

10キロ  27:54  55:39  143
 バスチィーユ広場で右折し住宅街を延々と進む。この辺から上り坂になる。日
本人参加者は、ツアーと個人参加を足しても100名にはならないらしい。周り
は全部外国人だ。ツアーメンバーの一人に抜かれた。
 給水所は5キロ毎に設営されている。500CCポトルを手渡ししている。飲
むのは1/4か1/5だけ。後は捨ててしまう。日本では考えられない給水方法
だ。ざっと計算しても2万本×8ケ所=16万本のポトルを用意したことになる。
ミネラルウォーター60トンが道路の水撒きに使われたということになる。

15キロ  28:04  1:23:43  143
 12キロ地点のヴァンセーヌの森で添乗員と応援者がカメラを構えていること
になっている。目印の旗が遠くから目に付いたので手を挙げて合図をする。森に
はいると大勢が森に入り立ちションしている。私はまだ大丈夫。

20キロ  28:38  1:52:14  141
 森の中は気分がいい。森を出たところが20キロ地点。

25キロ  28:25  2:20:39  145
 ハーフ地点では、舞台を作り派手に楽団が出て応援したり、がんがんアナウン
スしている。ハーフが 1:58 このペースだとやっと4時間を切れそうだが後半の
落ち込みで頑張らなければ難しい。消防士さんが団体で派手に応援している。セ
ーヌ川北岸の道路を走るが何カ所も立体交差のトンネルを通過する。1キロ以上
のトンネルもあった。後で判明したがダイアナさんが交通事故で亡くなったトン
ネルだ。

30キロ  29:18  2:49:23  154
 エッフェル塔裏の交差点が30キロ地点。展望台には西暦 2000 年まであと 10
00 日のネオンが本日から点灯されている。ここは給水せずにタイムを稼ぐ。何と
か4時間を切りたいと思う。10キロ手前で抜かれたメンバーを抜き返す。だい
ぶ疲れているようだ。

35キロ  28:34  3:18:32  154
 いよいよ35キロの壁があるかどうか。ブローニュの森で競馬場の周囲を走る。
もうこれ以上のスピードは出ない。ここでサブフォーはあきらめたので落ち着い
て森の中に入り用をたす。フランス美人の後ろにつき疲れた足を紛らわす。

40キロ  30:26  3:48:58  153  トイレロス1分
 だんだんと1キロが長くなる。森を抜けるともうゴールが目の前に見える。

 G  12:59  4:01:58  152
 完走メダルをもらい、保温用の大きなシートが支給された。ウォーターポトル、
オレンジ、レモン、りんごがテーブルに山のように積まれていた。パリマラソン
がやっと終わったのだ。ホテルまでゆっくりと歩いて帰る。凱旋門前のゴミ道路
はきれいに清掃されて車がなにもなかったように走っていた。

 風呂に入りビールを飲み簡単な昼食後昼寝をする。同室のランナーは、カメラ
持参で走り応援者にシャッターを切ってもらいフィルム1本写して帰ってきた。
楽しみながら走り、それでも4時間34分は立派なタイム。

 完走パーティまで時間があるので、再び凱旋門まで出かけて高い屋上まで上が
った。回り階段を上がっていくのだが、疲労した足にはこたえた。眼下にはロー
タリーから放射状に伸びている12本の道路と石の建物を目の中に焼き付けた。
もうゴールも片づけられて車が通っていた。

 完走パーティは近くの中華料理店。毎度のことで盛り上がった。これが海外マ
ラソン楽しみの一つでもある。先ほどの初フル女性は3時間26分だった。まだ
まだ記録は伸びそうなので東京女子国際には手が届きそうである。そのことを話
すと本人も乗り気になった。ツアー内の成績は、男性トップが2時間56分。女
性トップは3時間18分。九州実業団のメンバーとのこと。感心したのは59歳
の男性がサブスリーで走ったことだ。この方は東北実業団のコーチ。

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