シンガポールマラソン完走記
平成8年12月1日 4時間13分02秒

 12月1日のシンガーポールマラソンを走ったので報告を日記風に・・・

【航空会社】
 今回のマラソンツアーは、初めてのシンガポール航空だ。スチュワーデス全員
が民族衣装を身につけていた。なかなか魅力あるウェアで気に入る。客室責任者、
チーフなど身分を生地の色別により身につけいる。おみやげに、これと同じ生地
で作った衣装を家内と娘3人に4着買ってしまった。

 日本から毎週53便がシンガポールに飛んでいて世界的にも大きな航空会社だ。
帰りの便はエコノミークラスにも液晶デスプレイがついていて映画が20本、そ
れに10種類ものゲームも楽しめた。これは日本の任天堂のシステム。JALな
どのファーストクラスに付いているのと同じものでだろう。テトリスもあり退屈
しなかった。

【モーニングラン】
 30日は7時からモーニングランを約1時間行うが早朝でも暑く、Tシャツに
ランパンでも汗ビッショリ。今の季節、最低気温は23度程度らしい。添乗員も
走り先頭に立ち、高級ホテルのラッフルズの前を通りエリザベスウォークからマ
ーライオンの見えるシンガポール海峡に出て公園内を30分程ランニングする。

 市内地図とコンパスを持参したので帰りは、同じ道を辿らず、近道をしてホテ
ルに帰る。帰りに迷ったメンバーが、コース下見に出発するため食事の時間が少
なくなり、バッグをレストランへ持ち込んで食事をしたため次の事件に巻き込ま
れてしまった。

【パスポートの盗難】
 インド人現地ガイドは空港からホテルへのバスの中で治安は良い国です。と話
していた。ところが翌日にツアーメンバーの一人がパスポートの盗難にあってし
まった。ホテルのバイキング朝食で席にパスポートの入ったバッグを置き食事を
取りに行っている僅かの隙に置き引きにあってしまった。

 警察に行ったり、大使館に行ったりで本人と添乗員は大変。仮パスポートをも
らうのに300S$払ったとのこと。幸いにもお現金は入っていなかったが、本
人はオプショナルツアーは中止するし、さんざんな目にあった。パスポートは外
国で命の次に大切なもの。気をつけよう。

【コース下見】
 大会前日、コース下見を全員で観光バスに乗って行う。スタート・ゴールは、
マーライオン公園から北東約3キロにあるナショナルスタジアム。大会が開催さ
れるテントや標識などの準備は全く何もない。もちろんコース上にも交通規制看
板や距離表示、何も準備らしきものがない。

 スタートから10キロ程度は平坦。それ以後は結構アップダウンがある。道の
両側は芝生の公園で街路樹が美しい町。ゴミがなく広い公園の中を走ると言う感
じ。簡単なコース地図はあるのが、インド人ガイドはランナーには興味がないの
か説明しないし、運転手もコースを正確に辿らず寄り道したり市内観光を行った。

【物価】
 ビールが高い。レストランで飲むビールは、日本の缶ビールより量が少なく、
小ビンが1本10S$。880円だ。現地両替は1S$が83円で成田で両替は
失敗だった。乗用車も高く日本車は700万円で、一般市民は手が出ないようだ。

【スコール】
 市内観光をしている途中で雨にあう。。滝のようなものすごいもので、小屋で
30分ほど休んでいると止んでしまった。2日もこのスコールで、マラソン当日
は、一滴も降らない、暑いカンカン照りだった。

【マラソン大会】
 モーニングコールは、何と2時半、そしておにぎり弁当の食事。ホテルのロビ
ーで記念撮影し、4時15分バスで会場のナショナルスタジアムへ向かう。

 5時30分スタートだが会場は寂しいもので、ランナーがチラホラしかいない。
テントが3基設営され受付用と給水用だけだ。競技場内には、ゴール横断幕とテ
ントが1基あるのみ、立派なトラックには誰も走ってトレーニングもしていない。
ライトも1基点灯しているだけで薄暗いトラックだ。

 受付はゼッケンにサインペンでマークするだけ。もちろん大会プログラムなど
もなくスタート地点や会場の様子など全く分からない。荷物預かり所も混雑して
いない。記念にとトラックで1周する。走ったのは同部屋の相棒と二人のみ。

 クォーターとハーフとフルが同時にスタートし、フルのみがコースを周り会場
まで戻る。クォーターとハーフはフルと同じコースを走る。主催者の説明は「ゴ
ールしたらそれぞれ会場まで自力で帰ってください。タクシーか路線バスを利用
するためお金を持参して走ってください」と、とんでもない大会だ、日本では考
えられない。と皆驚く。相談の結果ツアーのチャーターバスが回ってクォーター
とハーフのメンバーを拾うことになった。

 給水所なども満足にあるだろうかと心細くなる。スタート30分前になって初
めてスタート横断幕が設営され、アナウンスが始まり、ランナーもぞくぞく集ま
って来た。ぞくぞくと言っても全クラスで1000名いるかどうか。ゴール後に
ゴールタイマーのプリント用紙を覗きましたが、フル5時間のゴール者が380
位だったので500名走ったかどうか。

 15分前に並んだが、スタート道路は混雑もなくユルユル。まだ3分前なのに
急に走り出した。どうもスタートのようだ。目の前がスタートラインなのであわ
てて時計をセット。回りは暗闇、少し走ると汗でもうビッショリ。5キロ辺りで
注意するが距離表示は全くない。

 最初の給水所が、29分だったので給水所が5キロ毎に用意されているようだ。
給水所の中間にスポンジサービスがある。ほぼ20キロまでこれが守られている
ので目安になった。給食はないとの話なのでウェストバッグに一口羊羹2ツとバ
ナナ1本入れてあるので心配はない。

 7時前から周囲が明るくなったので15キロも暗闇を走ったことになる。応援
する人は目に付かない。交差点では、お揃いのウェアを着た役員が交通規制をし
ていた。交通の激しい交差点では、ストップさせられ渋滞している車からクラク
ションが聞こえるので、市民は迷惑をしている大会だろうと思う。

 クォーターもハーフもどこがゴールラインなのか分からず、計測も行っていな
い。ハーフ以降はランナーも少なくなり、市民が沿道に出で応援など殆どない。
バス亭にバス待ちの市民が大勢いるが、皆応援するのでなくランナーを黙って眺
めているのみ。市民は全く別世界の大会だと思っているのではないか?。そのか
わり、結構ランナー同士で声をかけたりかけられたりした。

 暑さで給水所毎に水を飲んだり顔や足に水をかけるので、シューズの中がビシ
ョビショ。豆対策でテープを出そうな所に張り付けてあるがそれでもジャブジャ
ブのため豆が出そうで心配になった。

 36キロからは銀座通りと言われているオーチャード通り。人も多くなり応援
もいる。ランナー間隔は数十mも空いている。赤の交差点にさしかかると警官が
緑信号の車をストップして優先でランナーを通してもらう。東京銀座交差点をス
トップさせ一人で走っているようなものでなんとも言えない有り難いような申し
訳ないような気分だった。

 日が高くなり、気温も30度を超えているようだ。スタミナも暑さのため使い
きった感じ。38キロから歩いたり走ったりの繰り返しでタイムは気にせずゴー
ルすることにした。直射日光の日差しが強く、木陰を歩く。この時間日本の福岡
では小雪がチラついたり、滋賀のオリエンテーリングは寒波の中だとは想像もで
きなかった。

 距離表示は、25キロ、30キロ、それ以降は1キロ毎にあった。これがシン
ガポール国際マラソン大会です。

【ラップタイム】
10    57:09
ハーフ   1:00:46  1:57:55
30    51:55  2:49:50
35    30:51  3:20:41
40    35:39  3:56:21
G    16:41  4:13:02

【その他】
 オーチャード通りに夜出かけ、クリスマスのイルミネーションやライトアップ
の見物に行った。それはそれは日本では見られないような美しく賑やかな光景だ。
カメラをぶら下げてブラブラしていたのでスリランカ女性から声をかけられた。

 ホテルではその日の日本新聞が読めました。2日の朝には福岡マラソンの結果
を知り、寒波などの様子に皆信じられないと赤道直下の国で驚いていた。

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